〜 タバスコとシナモン 〜

カメラと写真・朽木鴻次郎

ローライフレックスSL35と350のファインダーにおける露出表示の違い・RolleiflexSL35/350

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ローライの一眼レフ、SL35とSL350のファインダーの差を紹介します。

ファインダーの違いと言っても、内蔵の露出計の表示の違いなんですけど。

 

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まずは、SL35。

絞込測光なんで、シャッターボタン右の黒いボタン(スイッチ)を押し込むと、ぐーっと絞り込まれて左側の針が振れます。左真ん中にある目盛りの真ん中にくると、露出オッケーというわけですね。

レンズの絞りを本体は受け止められませんので、2ピンタイプのレンズを使ってもこのカメラ、SL35では解放測光はできません。

 

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これがSL350のファインダー。

左に出ている丸付きの針が指針。下がシャッタースピード。1/125秒に設定されていることがファインダーを覗くと分かる仕組みです。

 

フィルム巻き上げレバーをちょっと引くとスイッチが入って、感光針がビンビン動きます。いわゆる「追針式」で、観光針が指針に重なるように、絞りとシャッタースピドを調整します。

レンズの絞り値を本体に伝えなければならないので、2ピンタイプのレンズでないと測光できません。QBM~クイックバヨネットマウントだからと言って、1ピンのものでは測れないということですね。


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これが絞り羽根を作動させるピン。絞り込み測光のときにボタンと連動して絞り設定値まで絞り込まれるとともに、シャッターリリース時に押し込まれて絞りが作動する仕組みです。この辺は、M42レンズ・カメラの押込みピン方式と同じです。

 

SL35でもSL350でも使えるレンズですが、このピンしかないもの(1ピンタイプ)はSL350では測光できません。

 

 

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手前に見える三角の爪(ピン)が、絞り設定値をカメラ本体に伝えるピン。このピンもあるタイプを「2ピン」タイプと言います。SL350で解放測光をするためのもの。SL35はカメラ本体でこのピンに対応していないので、解放測光はできません。

 

ただし、2ピンタイプでもSL35には使えますし、絞り込み測光ができます。いわゆる「下位互換」ヽ(´▽`)/ 

 

QBMタイプのレンズって、製造場所やらプランド名や、OEM先やら色々あってよくわからないらしいのですが、「1ピンタイプ」なのか「2ピンタイプ」であるのか、ここを注意して買わないと、350で使えないことになってしまいます。

 

350で解放測光が使えなくても、単体の露出計を使えば問題ないのですが...ヽ(´▽`)/ 

 

 

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