中判フィルム、型番で120フィルム。ブローニーフィルム、ブローニー。みんな同じ意味です。中判カメラのフィルムです。いろんな言い方があっても「ブローニー」これでいいのです。
では、今でもコンビニで売っている「写ルンです」とかに使われていて、フィルムカメラって言えば大抵使われている「35ミリフィルム」、フツーのフィルムとどこが違うか。
一目瞭然。幅が違います。上が、35ミリフィルム、下がブローニーフィルム。
35ミリフィルムには、コマ送り用の穴が空いています。この穴の名前は、パーフォレーション、と言います。英語です。perforations ミシン目、連続した穴、そんな意味です。一方で、ブローニーには穴はないです。
でもって、35ミフィリルムはカートリッジに入っています。パトローネって言います。ドイツ語です。フィルムパトローネ。英語では、フィルムカートリッジです。こっちのがわかりやすいのよ。めんどくさいね。なんでドイツ語なの、イッヒ・ウント・ワカランデール!
一方で、ブローニーフィルムは、長〜い紙に、接着テープでフィルムが一端だけ接着してあって、写真の下に写っている「芯(スプールspool )」に巻きつけてあるんですね。
スプールは英語です。なにかを巻きつける「芯」という意味です。パトローネがドイツ語、スプールが英語、なんなんだよ!どっちかにしろよ(`ε´)
スプールはドイツ語でなんていうんだよ!... spoul だって。スポールか。あはは。似てるからいいや。
さて、フィルムの裏打ちをしている紙、裏紙ですが....
これがその紙。なんか印刷されています。120フィルムでは、6センチx6センチの真四角、スクエアフォーマットをはじめ何種類かのフォーマットの写真を写すことができるんですが、そのコマの番号です。何段か数字が並んでますが、真ん中が、6x6フォーマットのコマ数です。
昔のカメラには、赤窓、っていって感光しないようにカメラのなかを覗ける小さい窓があるものがあります。赤窓を覗いて、いま、何コマ目の写真を撮っているか分かる仕組みなんですね。(写真は、フォクトレンダー社のペルケオです。)
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フィルム写真、中判写真は難しい、敷居が高いと思ってらっしゃる方がいたら、ちょっと違うんじゃないかな。たかだか、数十年前の人たちは普通にフィルム写真を撮っていたのです。中判写真も日常の記念写真、スナップ写真にフツーに使われていました。難しいと感じるのは、取扱説明書がないからだし、周りで使ってる人が少ないからではないでしょうか。でも、ネットを見れば情報はいくらでもあります。中古カメラ屋さんで買ったなら、使い方を教えてもらえるし。
フィルムカメラ、中判カメラ、もちろん冗談みたいに高いカメラもありますが、中古で状態の良いものがまだまだお安く売っています。
幕末や明治大正時代のカメラならともかく、35ミリやブローニーフィルムを使うカメラは、昔の<普通の人たち>が使っていたものです。たまにピンボケになったり、失敗することはあっても、普通に写真を撮る程度のことはできないはずはないのです。
....... 逆にデジタルカメラだって、撮影モードがいっぱいあるし、ホワイトバランスなんちゅうものもあるし、間違ったボタン押しちゃったりすると、もーどーやったらわかんなくなるし.... もちろん失敗もピンボケもいっぱいある。最初は取説やマニュアル本と首っ引きです。同じこと。
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