ハーフサイズカメラで、36枚撮りフィルムを使うと72枚の写真が撮れる*1。でもなかなか撮り終わらないから24枚撮りフィルムを使おうかな、とも思っちゃう。24枚撮りフィルムなら48枚撮れる*2。
プリントしない場合は*3、コスト効果を考えるともちろん36枚撮りフィルムを使う方がお得なのだが、そのインパクト・マグニチュード・コストへの波及効果の絶対値は、具体的金額としてどのくらいなのだろうか?
ISO 100 フジの業務記録用フィルム、10本セットで買うのがおトク。
24枚フィルム10本セットで 2,570円
一本あたり 257円
36枚フィルム10本セットで 3,789円
一本あたり 379円
24枚撮りでも36枚撮りでもどちらの場合でも、フィルムを郵送(規格外)で送って、現像とデータ化 (16base) してもらう費用は同じ。一本あたり合計 1,980円です*4。
さて、写真一枚あたりのコストはいくらかな?
(257+1,980) ÷ 48 = 47.60 @1枚
(379+1,980) ÷ 72 = 32.76 @1枚
一枚あたり、約14円高くついちゃう、24枚撮りフィルムを使うと。
この差を、早く撮り終わって、早く現像に出せて、早く撮った写真を見たいからあえて一枚あたり14円高くても24枚撮りフィルムを使うのか、いやいや、フィルムカメラはゆっくりカメラですよ、36枚撮りで行きますよ、そんなに急いでどうするの?うさぎさん、と考えるのか。
カメで行くのかウサギになるか? アキレスの道を歩むのか?
それを選ぶのが人生だ!
ちなみにご参考まで、いわゆるフルサイズだと、36枚撮りフィルムで当然36枚*5撮った時のコスト、同じ前提で計算すると:
(379+1,980) ÷ 36 = 65.53 @1枚
一枚大体66円か!
コストだけを考えると、ハーフサイズカメラってよーするにすっごいおトクです。昭和30年代半ばにハーフサイズカメラは大ブームになったんですけど、その理由の一つは、フィルムをお得に使うことができたから。「フィルムをお得に使いたい」それは平成も30年を迎えた今日の状況と同じでもあります。
© 旅芸人・tavigayninh・朽木鴻次郎
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