〜 タバスコとシナモン 〜

カメラと写真・朽木鴻次郎

シャッタースピードについて〜フィルムカメラをはじめたい・はじめたばかりの初心者の方のためのとっても簡単なはなし・その2

f:id:tavigayninh:20170617060819j:plain

 

古いマニュアル式のフィルムカメラをはじめたい人・はじめたばかりの人、初心者の方々のための、とっても簡単なはなしをしています。

 

目次

 

 今までのまとめ

・初回は露出の決め方についてでした。↓↓↓↓

露出について〜フィルムカメラをはじめたい・はじめたばかりの初心者の方のためのとっても簡単なはなし・その1 - 旅芸人 〜 タバスコとシナモン

 

簡単に復習すると...

・「f値・絞り」とは、要するに「穴の大きさ」

・「シャッタースピード」とは要するに穴を開けておく「時間の長さ」

f:id:tavigayninh:20170614194257j:plain

 

この表を参考にしつつ写真を撮る。ただし:

1・カラーのネガフィルムを使う

2・フィルム感度はIS0-100

3・撮影は晴れたの日の昼間

4・人物や動物ではなく、花とか風景を撮る

5・シャッタースピードは「1/125秒」だけを使う

 

f:id:tavigayninh:20170614191505j:plain

 

今回は「シャッタースピード」について

ここからが本題。

2回目の今日は、「シャッタースピード」についての簡単なおはなしです。

 

シャッタースピードとは、それを遅くしたり早くしたりして、カメラに取り込む光の量を調整するものです。でも、それだけではありません。

 

ちょっと考えてみましょう。シャッタースピードが遅くて、「穴をあけておく時間が長く」て、その間に、写るものが動いてしまっていたら?

  

f:id:tavigayninh:20170617063042j:plain

 

 雪が降っている京都の街です。足早に歩く男性。降りしきるゆき。

 

シャッタースピードが遅いと「動き」が生まれる

 もうおわかりですね。シャッターが開いている間に動いたものは、流れて写る。意図してそうするなら写真に「動き」が生まれる。出来がわるければ、絵がにじんでしまう。ブレてしまう。

 

ほら、歴史ドラマ、幕末とかで坂本龍馬が写真を撮ってもらうとき、ポーズをつけた後、写真屋さんが「動かないで!」って言うじゃないですか。龍馬とかが、息を止めたりして、終わると「プハー!」なんてのがお約束ヽ(´▽`)/

別に龍馬じゃなくても、土方歳三でもいいんですけど、当時は、今と違って、長い間、シャッターの穴を開けて、たくさんの光をとりこまないと、十分に感光しなかったようですよ。

 

また、被写体は動かなくても、カメラをしっかり構えていななかったり、シャッターを押すとき力みすぎてしまったりすると、カメラのほうが動いてしまって、やっぱり写真がぶれてしまう。

 

f:id:tavigayninh:20170617064014j:plain

これは、一眼レフの取扱説明書です。シャッタースピードは1/1000秒まであります。

 

f:id:tavigayninh:20170618053537j:plain

 これは、コンパクトカメラの取り扱い説明書です。シャッタースピードは1/500まであります。

 

 

f:id:tavigayninh:20170617064917j:plain

これはシグネット35というフィルムカメラで撮った写真です。シャッタースピードは、多分そのカメラの最速の 1/300秒だと思います。

 

シャッタースピードが速いと動きが止まる

f:id:tavigayninh:20170617064819j:plain

これはデジタルカメラで撮った写真です。シャッタースピードは、なんと1/1600です!

飛び立つ鳥は止まって見えますね。

 

はい。シャッタースピードは早くすると、ストップ・モーション、動きを止めることができるのです。

 

なぜシャッタースピード1/125が初心者にオススメなのか?

 それでは、前回なぜ、シャッタースピード1/125 を最初の一歩としてオススメしたのか? 

 

・写そうとするものがある程度動いても写真が滲まない

・カメラの構え方が甘かったり力みすぎたりしても手ブレを防ぐことができる

 

シャッタースピードで写真を演出できる 

慣れてくると、上の説明書にある通り、ある程度シャッタースピードを遅くしてもカメラが震えることがなくなって手ブレしないし、足早に歩く人や飛ぶ鳥の勢いを表現するために、わざとシャッタスピードを遅くしたりすることもできるようになります。

 

簡単のかん、すぐ慣れて、すぐに出来るようになります!ヽ(´▽`)/ 

 

今回のまとめ

シャッタースピードは、穴を開けておく時間、だから、カメラに取り込む光の量を調節するためのものなんだけど、もう一つ、ストップモーション、動いている被写体の動きを止めるはたらきもする。

 

早く動く被写体なら、シャッタースピードを早くしないと、写真がぶれてしまう。被写体が動かなくても、カメラを構えて撮るときにカメラ自体が動いてぶれてしまうことがあるが、シャッタースピードをある程度早くすることでそんな「手ブレ」を防ぐことができる。

 

もっと詳しく知りたい人は

カッコよさそうだけど、楽しそうだけど、難しいんじゃなかな... と戸惑ってらっしゃる方の背中を押そうと、とっても簡単にフィルムカメラをはじめることができる・とにかくちゃんと写真を撮ることができる、そんなポイントをまとめています。以下の記事もぜひご参考にしてください。

1・露出について〜フィルムカメラをはじめたい・はじめたばかりの初心者の方のためのとっても簡単なはなし・その1 - 旅芸人 〜 タバスコとシナモン

2・シャッタースピードについて〜フィルムカメラをはじめたい・はじめたばかりの初心者の方のためのとっても簡単なはなし・その2 - 旅芸人 〜 タバスコとシナモン

3・絞りについて〜フィルムカメラをはじめたい・はじめたばかりの初心者の方のためのとっても簡単なはなし・その3 - 旅芸人 〜 タバスコとシナモン

4・ローライ35なんてこわくない! ・ 目測/目測式カメラの使い方・とっても簡単なはなし・その4 - 旅芸人 〜 タバスコとシナモン

5・自分のカメラを探してみよう! 〜 フィルムカメラをはじめたい・はじめたばかりの初心者の方のためのとっても簡単なはなし・号外 - 旅芸人 〜 タバスコとシナモン

 

 

© 旅芸人・tavigayninh・朽木鴻次郎

姉妹ブログ:生活と愉しみ 〜 ハリセンボンのおびれ
ツイッターhttps://twitter.com/tavigayninh
インスタグラム: tavigayninh