〜 タバスコとシナモン 〜

カメラと写真・朽木鴻次郎

日活ビルのガーゴイル

かつて東京にはアメリカンファーマシーがあった。

そこに今はペニンシュラができた。

 

f:id:tavigayninh:20180726160432j:plain

 

半島でもないのにペニンシュラになった場所には、そのむかし日活ビルが建っていた。そして屋上には怪物がいた。そのあたりを通りかかるたびに見上げては「うん、いるな」と確認していたもんです。

ウルトラQ以来怪獣大好きなのヽ(´▽`)/ 

 

日活ビルは取り壊されたし、アメリカンファーマシーはもうない。ところが怪物はまだいる。ちゃんとぼくたちを見下ろしているのだ。

 

f:id:tavigayninh:20180725111010j:plain

 

なんか、つるんとキレイになったね。もっとずっとやせこけた貧相なやつ(失敬!)でいかにも怪物って感じだったんだよ。以前はせつなく祈るような姿で屋上にいた。今は特等室にいて、中通りを見下ろしている。

 

ググったら、こんな記事をみつけました。ホテルが開業する年だから2007年の記事のはずです。

www.mj-sekkei.com

 

こんな由来があったんだ*1。ぼくたちを応援してくれてるんだって。今の今まで全然知らなかったけど、そうなんだろうな。ありがとう。

 

Rolleiflex SL35 w/Pentacon 4/200, fuji for record 100

f:id:tavigayninh:20180725054344j:plain

© 旅芸人・tavigayninh・朽木鴻次郎

姉妹ブログ:生活と愉しみ 〜 ハリセンボンのおびれ
ツイッターhttps://twitter.com/tavigayninh
インスタグラム: tavigayninh

*1:抜粋:「もう一つの注目点は日比谷パークビルの9階屋上の北東角から丸の内仲通りを見下ろすように置かれていた「ガーゴイル」であった。日活国際会館竣工時から設置されていたもので、高さ1.5m、顔は鳥、体は人、背中に翼を持ち、何か叫んでいるような口の開きと両手の形で印象的な姿をしている。制作者は日展評議員を務めた彫刻家の故黒田嘉治氏であった。ガーゴイルは本来、屋根の雨樋の出口に設置され、悪霊を追い払う魔除けの役割を果たしたとされるが、1983年11月11日朝日新聞朝刊「人間を励まし叫ぶ怪物」という記事には、黒田嘉治氏が戦後の混乱期にあって「おーい、日本人よ、がんばれ」、そんな思いを形にしたとある。戦後の日本人を勇気づけてきた日比谷パークビルのガーゴイルは新築されたザ・ペニンシュラ東京の北東の角、昔の高さ近くに再び設置された。再び私たち日本人を励まし、勇気づけてくれることを願っている」岩井光男氏