カラーリバーサルフィルム(ポジフィルム)はネガフィルムと比べて特徴的な発色の良さがあることや、現像したフィルムをライトテーブルに乗せることで鑑賞できることなどからファンの多いフィルムです。スライドにしてご家庭での映写で楽しむフィルムでもあります。
1960年代の中ば、近所の老舗割烹のやっちゃんのお父さんがカメラ好きで、小学校の低学年だったやっちゃんやぼくたちを撮った写真をスライドにして、広い座敷のふすまや壁に大きく写して見せてくれたものでした。
写真は、ミノルタ・オートコードにプロビア100F詰めて2016年4月に撮ったものです。ぼくが生まれて初めてリバーサルフィルムを使って撮った写真です。
なんでこんな変な発色に?
はい。そのときワタクシ、なんのことだかわからないまま「クロスプロセス」という現像方法をわざわざ指定してしまっていたのでした〜 (´;ω;`)ウウ・・
クロスプロセスとは、「ネガフィルムとリバーサルフィルム(ポジフィルム)とでは現像方法は異なるのだが、リバーサルフィルムをわざと本来とは異なる反対のネガフィルムの方法で現像する、つまり、故意に違った現像方法を採用して、結果として現れる非現実的な写真の描写を楽しむ」というものなのでした。
反対尋問がクロス・エクザミネーション、反対現像がクロス・プロセス。クロス、クロス、黒須、ミドリで黒すぎ〜!!!!!
トイカメラやアート系の写真の楽しみ方の一つだったのですね。
それを知ったかぶりして、「なんかちょっと仕上がりのよくなるオプションなんだろな〜」とか勝手に勘違いして、わざわざ選択して、出来てきた現像にびっくりしちゃったオレ。オプション料760円でしたよ〜!!!!
どうりでなんかミドリの白昼夢みたいな写真になっちゃってたわけだ。プロビアのクロスプロセスは、こういう風にミドリっぽくなる。別のリバーサルフィルム、例えばベルビアをクロスプロセスするとまた違った発色になるそうです。やったことないですけど。
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