Voigtlander VitomaticIIIb / フォクトレンダー・ヴィトマティックIIIb、コンパクトレンジファインダーカメラです。
ヴィトマティックシリーズは、蛇腹のVitoから始まる伝統を受け継いで発展した完成形の一つでしょう。
前面のセレン露出計はプラスチックカバーに覆われていて、それまでのVito B や Vitomatic とは違う雰囲気になってる。
好き嫌いが分かれるところかな。
トップカバー、こちらから見て右側の乳白色の丸いプラスチックは、ファインダーから露出計を確認するための「明かり取り窓」ヽ(´▽`)/
左側は巻き戻しクランク。Vito IIa以来のギミックの原理は同じなんですが....
左がロックされているところ。下の「爪」を起こすと、スプロケットのロックが解除されて、巻き戻しクランクがポップアップする。巻き戻しクランクを押し込むと、爪がカチンと戻ってロックされる。
Vito IIa / B / C と受け継がれてきたギミックです。それまでは「巻き戻しノブ」本体がピコっとポップアップしてました。ここではクランクに変わってより洗練されています。
50mmのレンズというのはシリーズの伝統です。いわゆる標準レンズです。コンパクトカメラとしては、40mmとか35mmとかもう少し広い画角の方がいいとおっしゃる方もいらっしゃるかとは思います。
それはまあ、好みの問題。
このカメラはレンズが f2.0 なので、大きいのですよ。
Vitoシリーズもも3.5、2.8とだんだん大きい(速い)レンズがつくようになってきて、とうとう2.0です。
見た感じ「どう猛」な顔つきになってきた気がする。デザイン的には2.8がバランスが取れて美しいと僕は思う。
シャッターはレンズ脇になりました。VitoBではトップカバーにシャッターボタンがあったんですけどね。
使いにくそー、と思ったら、あにはからんや、弟知らんや。Vito C / Vitoret のシャッターもこの位置ですが、構えると実に自然に右手人差し指がこの位置にきます。
やるな。
Vito B大窓以来の等倍ファインダー。素晴らしく見やすい。ファインダーの質は劣りますが、Vitoret / Vito C シリーズも等倍ファインダーで使いやすい。
両目を開けて覗いて違和感がない。
デザイン的には、小窓の方がタッパ(立端)を抑えられるので美しい。したがって、カメラ全体の美しさといえば「Vito B 3.5/50 小窓」なんですが.... 等倍ファインダーの見易さには叶いません。
写真には撮れなかったんですが、ファインダーの中に反射鏡で投影された露出計を確認することができる。すごいギミック。
さらに、シャッタースピードと絞値は連動(LV方式)で、ファインダーから覗いた時に目認できるように基準位置が斜めに設定されている。上の写真でロゴの『V』の上にある赤い三角矢印です。もちろん、LV式で連動させず絞値だけを変更することもできますからご安心を。
裏蓋の仕組みはVito B と同じ。フィルムカウンター底になっては円盤式ではないですけどね。
裏蓋を開けたところ。巻き上げスプールに爪が付いている。初期のVito Bは爪のないスリットだったんですけどね。
爪に引っ掛ける仕組み。
・良いところ:フィルムを無駄にせず、うまくいくと39枚撮れます。
・悪いところ:撮影後巻き上げようとすると、爪で引っかかってるからこれ以上巻き戻せないしフィルムの穴がちぎれる。
僕は無理しないで、巻き戻しもこの位置で止めています。
++++
能書き言ってないで、撮った写真見せろって?
ですよね〜ι(´Д`υ)
京都府庁旧館、いやー、照れちゃうな...ヽ(´▽`)/
北野商店街・千成食堂さん。昔ながらの定食屋さん。
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