我が同志戦友・タバリーシチ・コモラード・ゾルキーノビッチ・ドミトリー・ドントコイ。眼光鋭いかつてのボルシェビキ戦士もまたロシア革命でT-72の砲火を逃れ、極東の古都でナスターシャとの若き日を追想するだけの余生を過ごしている...
はい、もういいですか?
ソビトのライカコピー、ゾルキーの本体には、「アイレット、環(かん)」がついていないので、カメラ本体にはネックストラップはつけられません。環のかわりにケースがついています。当時のカメラは、ケースもついて完成品だったのかな?
こういうケースは「速写ケース」って言います。上蓋をベロンチョと前に外して、パチリ、と行くわけですね。
ぶらぶらさせながらそぞろ歩くのも味なんですが...このゾルキー用のケースは、上蓋が底面に固定されていて、取り外しができないんです。上蓋をかぶせてしまうと、写真を撮るときに一手間かかるし....
どっかの業者さんに頼めば、脱着ホックに加工してくれるんでしょうけど、そんなにお安くはできないだろうなって思ってました。それよりも、何よりも、ゾルキーに付属してた革のケースは、カッサカサのボロボロでゴミばっかり出ちゃう。ちょっとくちゃいし。
代替品はないかな?
ゾルキーはライカコピーですので、本家のライカのケースならサイズぴったりだろうと。でも高いだろうな。調べてません。
同じライカコピーの優れもの、キヤノンならどうだろう。調べてみると、Canon IIbはゾルキーよりもほんの一回り大きいだけ。まさに観音様、御仏の御巡り合わせでござりましょう。
オークションサイトで1949年発売のCanon IIb用のケースがお安く出ていましたので購入。
ほぼピッタリ。カメラとケースは、底面のネジで固定するんですが、ゾルキーの方のネジ穴は大きいので、ネジ穴アダプターをつけるとバッチリです。ぶらぶらさせるとこんな感じですが......
ちゃんと上蓋の取り外しができます。これですっきりぽん。ヽ(´▽`)/
お手入れは、ミンクオイルをうすーく塗って優しくふきふき。
革の速写ケース、好きなんです。
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