このレンズ「Pancolar」 って、カタカナで「パンコラー」あるいは「パンカラー」って書くみたいです。発音はどちらかって言えば、パンカラーじゃないのかな?
いい機会なのでちょっと調べました。ドイツ語の発音、てか、ドイツ語の日本語表記です。
そもそもですね、僕は戦車が好きなんです。突然ですが。
左側が Tiger(虎)戦車、右側が Panther(豹)戦車。いずれも欧州第二次大戦のドイツの戦車です。強いですよ!
虎戦車、タイガー戦車ですが、昔、ツウな人は「ティーゲル」って言ってたんですね。豹戦車もパンサー戦車ではなくて、「パンテル」って。そういえば、Bayer、アスピリンやピアノの教本で有名ですが、カタカナ表記は「バイエル」ですよ。
それが、今や、「ティーガー」「パンター」です。バイエルは定着しているんですが、ドイツ人は「バイヤー、ベイヤー」って言います。最後に「R・ル」はつけないんですね。
こういうのが気になるんで、調べてみると......
ドイツは日本と同じで19世紀に至るまで地方地方で独立政権、言葉も文化もそれぞれ異なっていた。プロイセンによるドイツ統一を機に、それぞれ異なっていたドイツ語の発音も統一しようとする試みが生まれました。
それが「舞台ドイツ語」。主に演劇で使われたらしいですが、言葉を人工的に標準化してまとめたらしいです。その正則に従うと、tigerはティーゲル、 Bayerはバイエル、に近い発音だったらしいです。
でもって、明治維新以後、日本でのドイツ語教育でも、その「舞台ドイツ語」を正則として教えていたと。どうやら1990年ごろまで、そんな「正則」ドイツ語発音だけを載せていた独和辞典もあったらしい。
だから、その影響でしょうか、日本のレンズもNikkor ニッコール、Rokkor ロッコール てな読み方なんでしょうな。多分。
でも、現代(てか、20世紀になってから)は、そういう発音はドイツでは本当に特殊な場合しかしないみたいです。Tigerはティーガー、Panther はパンターです。Bayerをわざわざ「バイエル」と発音する人は、少なくなってる。
レンズの呼び方でも、昔の言い習わしで、ズミタール、とか、最後の「R・ル」を残してるものもある。でもテッサーはテッサールじゃないな。パンカラールではなくて、パンコラー。
ゾナーだって、戦前ゾナールって呼ばれたこともあるらしい。ゾルゲ事件のとき「クロームコンタックスに装着しておりまするゾナールF1.5のレンズ...」で機密文書を複写したと当時の警察調書にあるという。
フォクトレンダー Voigtlander も以前は、「フォクトレンドル」とか書かれていた。ドクトル・フォクトレンドル、なんてお医者様がいたら、悪いところなくても手術してもらいたい、嘘だけど。
ま、呼びならわし、書き習わしなのだから、僕は時代とともに変わる多数に従いたいですね。「本当はこれだ」「本来これが正しい」とか言っても伝わらないもの。
....ま、どっちでもいいや ヽ(´▽`)/オオット?
さて、話を戻すと、1500m離れた手のひらサイズの標的を正確に撃ち抜くタイガータンクの8,8cm戦車砲照準器についていた、ツァイスですよ。
おー、シマシマーヽ(´▽`)/ はい、カールツァイス・イエナのブランドとシマシマゼブラ柄に惹かれました。
ブラックボディにシマシマがよく似合う。
M42→QBMアダプターを使って、東のツァイスのレンズを西ドイツのローライに装着。東と西との邂逅。あはは!
ベルリンには壁はもはや存在しないのである。ヽ(´▽`)/
++++++++++
このレンズで撮った写真を何枚か。
ご近所の公園の母子像。
おしゃれなカフェの入り口。
阪急電車の小豆色。阪急の梅田駅は、「ターミナル駅」の雰囲気満点。タイルがツルツルぴかぴかでいい感じ。
どうも〜ヽ(´▽`)/
(この記事は2016.1.16に別ブログで発表した内容に加筆したものです)
© 旅芸人・tavigayninh・朽木鴻次郎
姉妹ブログ:生活と愉しみ 〜 ハリセンボンのおびれ
ツイッター:https://twitter.com/tavigayninh
インスタグラム: tavigayninh